
私はAIが作る綺麗な映像にとても興味があるので、私のSNSには自然とそういった画像が多く流れてくる。
そんな画像を眺めていると、
「自分もこんな綺麗な画像作れるようになりたいなぁ。」
と思うのだが、そんな素敵な画像をどんなプロンプトで表現したら良いのか分からない。
そもそも絵心も美的センスも無い私の脳では、美しい映像を想像することも難しいのである。
なので、ここは逆転の発想。
世の中にある美しい映像をChatGPTに読ませて、画像生成用のプロンプトを書いてもらうことは出来るか?
そのプロンプトを元に画像を作ってもらったらどうなるか?実験してみた。
ChatGPTに画像を読ませる
まず練習用に、私が近所で撮った花の写真を使うことにした。

何の花だか分からないけど、綺麗でしょ?
散歩の途中で見つけたのだが、随分綺麗な花だなぁと思って撮った写真だ。
美術音痴な私でも、花を綺麗と想うくらいの感性はある。
さてこの画像をChatGPTにアップロードして以下のように指示した。

この画像の特徴を分析して、画像生成AIに入力できるプロンプトを作成してください。
それから待つこと数秒…
ChatGPT先生は画像の特徴を箇条書きにしてから、英語と日本語でそれぞれプロンプトを出してくれた。

晴れた夏の日、川沿いの遊歩道に咲く鮮やかなオレンジ色のヤブカンゾウ。花は手前にくっきりと写り、背景には高層マンションがややぼかされて見える。風に揺れる緑の草と、部分的に雲のある青空が広がり、自然と都市が交わる穏やかで爽やかな風景。浅い被写界深度と自然な色合いで表現。
おぉっ、この花は「ヤブカンゾウ」というのか。そんなことまで分かるんですね。
そして問題はこれから。

上で出力してもらったプロンプトを使い、画像サイズ1:1の正方形で画像生成してください。
そして出来上がった画像がこれ。

す、すげぇw
元の写真そっくりだし、より色鮮やかで綺麗になってる!
これはビックリです。感動しました!
花の色を変えてみた
さらにもう一つ実験。花の色だけ変えるってできるかな?

この花の色を、アヤメのような青紫色に変えることはできますか?
そしてChatGPT先生は迷わず以下のような画像を作ってくれました。

いや、アヤメじゃなくて・・・
色だけ変えて欲しかったのだけど。これは私の指示が悪かったんですね。
折角プロンプトを出してくれたのだから、プロンプトを手直しするべきでした。

「晴れた夏の日、川沿いの遊歩道に咲く鮮やかな青紫色のヤブカンゾウ。花は手前にくっきりと写り、背景には高層マンションがややぼかされて見える。風に揺れる緑の草と、部分的に雲のある青空が広がり、自然と都市が交わる穏やかで爽やかな風景。浅い被写界深度と自然な色合いで表現。」
このプロンプトを使い、画像サイズ1:1の正方形で画像生成してください。
しかし、画像はアヤメのまま直らず。青いヤブカンゾウにはならなかった。
花の種類を変えてみた
ならばこれならどうだ!花の種類を変えて、鬼滅の刃でおなじみの、

「晴れた夏の日、川沿いの遊歩道に咲く鮮やかな青の彼岸花。花は手前にくっきりと写り、背景には高層マンションがややぼかされて見える。風に揺れる緑の草と、部分的に雲のある青空が広がり、自然と都市が交わる穏やかで爽やかな風景。浅い被写界深度と自然な色合いで表現。」
このプロンプトを使い、画像サイズ1:1の正方形で画像生成してください。

で、出来たw
なんということでしょう。あの鬼の首魁でも見つけることが出来なかった花が、こうもあっさりと。
元のヤブカンゾウの色だけ変えるのは出来なかったが、花の種類ごと変えることならできた。
きっと「アヤメ」というキーワードをChatGPTがへんに覚えてしまったのだろう。
なら、ChatGPTの「新しいチャット」で開いて、まっさらな状態でプロンプトを入れたらどうなるか?
私は「新しいチャット」で開き直し、以下のプロンプトを入力した。

「晴れた夏の日、川沿いの遊歩道に咲く鮮やかな青のヤブカンゾウ。花は手前にくっきりと写り、背景には高層マンションがややぼかされて見える。風に揺れる緑の草と、部分的に雲のある青空が広がり、自然と都市が交わる穏やかで爽やかな風景。浅い被写界深度と自然な色合いで表現。」
このプロンプトを使い、画像サイズ1:1の正方形で画像生成してください。
出来た!が、背景がこれまでとは違う。
これは、ChatGPTがそれまでに入力した情報を踏まえて回答しているからだと思われる。
前のチャットでは私が撮影した写真を元に画像を出力していたため、写真そっくりの背景にしてくれていたのだろう。
ImageFXにプロンプト入れてみる
画像生成AIと言ったらChatGPTだけでなく、Googleの「ImageFX」も有名だ。
ということで、先ほどの彼岸花のプロンプトをImageFXに入れて試してみた。
あれ?なんかちょっとイメージが違う。
プロンプトを英語にしても結果は同じだった。
全く同じプロンプトを入れても、ChatGPTとImageFXでは結果がだいぶ違うことが分かった。
個人的には青の彼岸花はChatGPTのほうが好きだな。
まとめ
ここまでの手順をまとめると、
- サンプルとなる素敵な画像を探してくる。
- ChatGPTに画像を読み込ませてプロンプトを出力。
- プロンプトの内容を確認。修正や加筆があれば行う。
- 直したプロンプトを使って画像生成する。
元の画像の構成を活かしたい場合は、画像を読ませたチャットの続きでそのまま出力。
元画像と違う構成が良いなら「新しいチャット」にプロンプトを入れる。
この方法を応用すれば、誰でもAIで素敵な画像が作れると思う。
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